メガヒヨの生息日記

メガヒヨ(観劇、旅行、鳥好き)のささいな日常

ミュージカル『グレイ・ガーデン』

2009年11月15日 | 国内エンタメ
グレイ・ガーデンズ
11月15日 シアター・クリエにて
演出 宮本亜門

ケネディ大統領の未亡人、ジャクリーンの伯母と従姉に関する実話。
一幕では1940年代の一家の栄華を、二幕では1970年代没落した有様を描く。

【キャスト】
イーディス(一幕)/リトル・エディ(二幕) 大竹しのぶ
イーディス(二幕) 草笛光子
リトル・エディ(一幕)彩乃かなみ 他

【あらすじ】
1941年ニューヨーク州ロングアイランドに建つ名門ブーヴィエ家の邸宅・グレイガーデンズ。
モデルとしても活躍し、美貌・若さ・経済力全てを持った令嬢イディの婚約パーティーの準備が進められている。
お相手はJFKの兄、ジョセフ・P・ケネディ・Jr。
しかしイディの母イディスの不用意な発言で事態はとんでもない方向に…

そして時は移り、1973年。
イディスとイディの母娘は没落し、グレイガーデンズは数十匹のネコが住まうゴミ屋敷と化していた。
イディは結婚が出来なかったことで母を責めて、イディスは自立が出来ない娘について嘆く。
そんな二人の今後はどうなっていくのか…!?



2006年にブロードウェイで上演されたこのミュージカル。
1975年に制作された同タイトルのドキュメンタリー映画を基にして作られている。
メガヒヨはクリスティン・エバソールのトニー賞でのパフォーマンスをきっかけに作品に興味を持った。

残念ながら現地での観劇の機会は叶わなかったので、この度の翻訳上演は是非観てみようと思った。

主演を飾るのは大竹しのぶさん。
一幕では母イディスを、二幕では娘イディを演じる。
あっけらかんと非常識なことをやらかす役にはぴったり!!
一幕でのワンマンショーぶりや、二幕での奇抜なファッションはよくはまっていた。
歌唱力については…。元々上手くない歌い手という設定なのだから、却ってこの程度の方がリアリティが増すのでは?

一幕冒頭と二幕で母イディスとして登場する草笛光子さん。
心配していた歌は、声量が少々厳しい模様。
でも芝居については、外見もふるまいも没落した上流階級夫人そのものだった。
ジェリーにとうもろこしを振舞うシーンはちょっと胸にきた。

ラストは今迄の問題が片付く様な、理想的なものではない。
しかし現状で出来うる形で、いい方向にちょっとだけ方向転換する。
キーワードは「折り合い」といったところ。

実はメガヒヨもいい歳して実家に住み着いている身。
リトル・イディに自分を反映して、客席で少々青くなっていた。
自分もいずれは主人公みたいに己の世界にこもり切って、今迄の人生を後悔し続ける毎日を送る可能性は高い。
でもそうなっても自身の人生を受け入れて潔く生きれば、それはそれで一つの正解にたどり着けるかも…。

曲解しているかも知れないけれど、この作品を観てそう感じた。


さて。下に貼ったのは2007年トニー賞でのクリスティン・エバソール先生のパフォーマンス。
スカートに注目していただきたい。


Grey Gardens 2007 Tony Performance



ジバンシイ『プリズム・イシム』

2009年11月08日 | メガヒヨの美容白書
世の中は相変わらずの不景気。
だけど最近のメガヒヨは妙に忙しい。
年収は下がる一方なのにね。
まさに貧乏ヒマなしを絵に描いたよう。

そうなると顔も少々お疲れモードに突入。
下手すると目の下にゴルゴ線が…きゃああっっ!!

そんな危機直面メガヒヨに、再びS子さんが救いの手をさしのべてくれた。
ニューヨーク土産のこのジバンシイのフェイスパウダー『プリズム・イシム』。
顔にほのかな光と血色を添えて、艶やかに演出する。

まさに写真のソフトフォーカス効果そのものを、生きている人間にも提供してくれるのである。
化粧直しの際にかるくはたけば、もう残業だって怖くない!!

S子さんはこれ以外にも以前いただいたマスカラの『ヴィルトゥーズ』の替えとディオールのグロスまで下さった。
本当に頭が上がらない。
お返しは出世払いかな?

このフェイスパウダーをはたきながら頑張って働けばもしかして出世できるかも知れないので、
あと少し待っていただければと思っている。

映画『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』

2009年11月03日 | 国外・舶来エンタメ
本日メガヒヨはマイケル・ジャクソンの映画『THIS IS IT』を観てきた。

とはいえ、以前からのマイケルファンという訳では無かった。
お亡くなりになってから昔の映像をよくTVで観る機会が増え、
その才能のすごさにやっと気が付いたという次第。

それまではマイケル・ジャクソンといえば
「整形手術」、「ネバーランド」、
でもってディズニー・ランドで見られた
「キャプテン・イオ」位しか思いつかなかった。

とくにイオなんて、マイケル本人はとっくに色が白くなっているのに
いつまでも黒人の姿を流し続けているんだもの。
ディズニーに行った時の決まり文句は、
「日が暮れて寒くなってきたし、黒マイケルでも行く?」だった

さてこの『THIS IS IT』は、本人のご逝去により幻になってしまった
復帰コンサートのリハーサル光景をドキュメント映画にしたもの。

このコンサート。現実に開催がかなったら、どれだけのものになったかと思うほどスケールが大きい。
ダンサーも世界中からトップクラスが集められて、コーラスラインばりのオーディションで選りすぐっている。

衣装やセット、使用する映像も豪華で、ハンパなくお金が掛けられている。
女性ダンサーの衣装なんて、全身スワロフ・スキーのクリスタルで輝き放題
さらにスリラーの新作映像は3D仕様!

そんな大舞台を目前にして、マイケルは相変わらずキレのいいダンスを披露していた。
50歳にもなるのに、若いダンサーに全く負けていない。
ラストに見せたビリー・ジーンのソロ・パフォーマンスはカリスマそのものだった。

そして音楽面もまったく妥協していなかった。
とにかく隅々まで自分の曲を把握しているものだから、ミュージシャンへの指示もこと細かい。
普段観衆が「すごーい!」の一言で受け止めるステージは、この様な綿密な制作過程を経て出来上がっているものだと改めて感心した。

本当、自分はマイケルを誤解して過小評価していた。
亡くなってみて初めてその偉大さが分る「フランダースの犬現象」だよ。

ところでこの映画を観てちょっと心配したのが、膨大なコンサート制作費の回収。
当然完売したチケットは払い戻しだったろうからね。
でもこの映画のヒットでその分は取り戻せたかな?

ちなみにトップ写真は一緒に行った友人S子さんお買い上げのキーホルダー。
これはスリラー・バージョンなんだけど、他にもビリー・ジーンやバッドなど
全四種あった。
それぞれマイケルの肌の色が微妙に違うのがツボだった。